インドネシアに移住を考えてるけど「どんな移住方法があるの?」「長期滞在ビザの種類や条件って?」など、インドネシアに移住を考えていても、わからないことが多いですよね。
この記事ではインドネシアに移住する方法からメリットやデメリットを詳しく解説していきます。
- インドネシアの特徴
- インドネシアの移住方法
- 長期滞在ビザの種類
- インドネシア移住のメリットとデメリット
- インドネシアのおすすめ移住先
この記事を読むことでインドネシアの特徴や移住のメリットとデメリットを把握してインドネシア移住が自分にあっているのか判断することができます。
長期滞在ビザの種類や物価から家探しなど紹介していくので、是非、インドネシア移住の参考にしてみてください。
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インドネシア基本データ
面積 | 約189万平方キロメートル |
人口 | 約2.55億人 |
首都 | ジャカルタ |
民族 | 大半がマレー系 |
言語 | インドネシア語 |
宗教 | イスラム教 |
インドネシアは赤道が横切る国土の大半が南半球に属する熱帯の島国です。なんと島の数は1万7千以上あります。有名なリゾート地のバリやロンボクも含まれていて、一年中常夏リゾート気分を味わう事ができる国です。
また、インドネシアは世界第4位の人口を誇ります。特徴的なのはインドネシア人口の約88%がイスラム教になります。世界最大のイスラム教人口国です。
イスラム教を国教とせず宗教においても信教の自由が保証されていますが、イスラム教急進派や保守派、そして一部の過激派がいるのも事実です。
インドネシアに住む日本人の在留邦人数
永住者数 | 1,137 |
長期滞在者数 | 18,580 |
合計 | 19,717 |
2017年にインドネシアに住む日本人は19,717人となり、海外で住む日本人数ランキングでは14位にランクインしています。2019年から8年連続で増加傾向にあります。
東南アジアではタイ、シンガポール、マレーシアにつづいて4番目に日本人が多く住んでいます。
インドネシア移住にはどんな方法があるの?
インドネシアに移住するには具体的にどのような方法があるのでしょうか?いくつか方法があるので、それぞれ紹介していきます。
インドネシアで就職する
インドネシアの日系企業もしくは現地企業に就職すれば、現地に長期滞在することができます。きっとインドネシアに移住したい人のほとんどが、現地での就職を考えているはずだと思います。
インドネシアには飲食、メーカー、人材など、さまざまな業種から約2,000社の日系企業が進出しています。進出している企業のなかには、日本人を積極採用している企業もたくさんあります。
ある程度の語学力や同業種での仕事経験などの採用条件は必須条件はあると思いますが、思ったよりもハードルは高くないはずです。
インドネシアで起業する
インドネシアで起業してビジネスを始めれば、現地に長期滞在することができます。インドネシアで起業するには準備期間や多大な資金が必要になるので、インドネシアで就職するよりもかなりハードルは高くなります。
インドネシアで本気でビジネスで挑戦しようと思っている人にはOKですが、「移住するために起業する」という人にはあまりオススメできません。
インドネシア人と結婚する
気があうパートナー探しからしなくてなりませんが、インドネシア人と結婚すれば、現地に長期滞在することができます。
バリでインドネシア人と出会い、そのまま恋に落ち結婚しました。なんて話もあります。まずはインドネシア人との交流が必要です。
インドネシアに留学する
インドネシアの国立大学や私立大学などでは、外国人向けのインドネシア語コースが用意されています。このようにインドネシアの学校に留学すれば、現地に長期滞在することができます。
おすすめの留学方法はインドネシア政府が毎年募集している奨学金制度「ダルマシスワ」があります。なんと、インドネシアで授業が無料で受けられ、返済不要の奨学金までもらえる制度です。
インドネシアに長期滞在できるビザ
インドネシアに長期滞在できるビザはいくつかあります。他の国に比べると少し複雑でビザの種類によって条件がいろいろと変わってくるので要チェックです!
ビジネスビザ(マルチプルビザ)
マルチプルビザと呼ばれ、主に出張者などによく使われているビザです。インドネシアに滞在できる最大日数は60日ですが、1年間であれば何度でも出入国が可能なビザです。
就労ビザ
インドネシアで働くためのビザになります。6か月、12か月、24か月の3種類の滞在期間が選ぶことができます。ビザの内容は全て同じです。
配偶者ビザ
インドネシア人と結婚した人やインドネシアに駐在をしている家族が取得ができるビザです。インドネシアに滞在をすることはできますが、働くことはできません。
高齢者一時滞在ビザ
年金受給者である55歳以上の外人が取得できるビザです。いわゆるリタイヤメントビザになります。他のビザに比べると簡単に取得ができます。
インドネシア移住のメリット
インドネシアは親日国であり、既に多くの日系企業がインドネシアに進出、日本人も多く住んでいます。日本人がインドネシアで移住をするメリットは何なのでしょうか?
物価が安い
インドネシアは日本に比べると全体的に物価が安い国です。
毎日飲むミネラルウォーターの値段で比較すると日本は約120円くらいに対してインドネシアは5,000ルピア(約40円)と3倍違います。
宗教上、お酒などは日本に比べると高いものもありますが、住居、食費、交通費などは安く抑える事ができます。
生活費参考データ
- 住居:約100,000円
- 食費::約50,000円
- 通信費:約5,000円
- 水道光熱費:約10,000円
- 交通費:約5,000円
住居に関してはもちろん高いところもありますが、インドネシアの首都のジャカルタ中心地でも6〜10万円まで出せばプールやジム付きのアパートを借りることができます。
東京でこんなマンション借りたら家賃いくらするんでしょうね?
一度でいいからこんなところに住んでみたいですよね!
のんびりと暮らせる
日本で暮らしていると仕事など色々と時間に縛られる事が多いですが、インドネシアの人たち時間にルーズな面があります。
仕事としては許容できない事ですが、約束した時間に遅刻なんて当たり前です。
日本では・・・なんて事はありません。
でも、ここはインドネシア!インドネシア人と共に時間に縛られるゆっくり暮らす事ができます。
また、南国なのでジャカルタから飛行機で1時間半もあればバリやロンボクなどリゾート地に行く事もできます。週末にバリに行ってバケーションを手軽に楽しめます。
インドネシア人は親日国
インドネシアは元々オランダの植民地でしたが、国際連合安全保障理事会にて独立戦争が停戦となりオランダはインドネシアの植民地化を諦めました。
その独立戦争でインドネシア人と一緒に戦ってたのが日本人なのです。この独立戦争の歴史がインドネシアが親日国の由縁です。
日本食レストランも充実
インドネシアは日系の飲食店もたくさん展開をしています。インドネシア人口の約9割がイスラム教な為、一部、豚を使ったメニューに制限はありますが、「吉野家」「丸亀製麺」「CoCo壱番屋」などのレストランなど日本人に親しみのある日本食を食べる事が出来ます。
インドネシアに展開している日本食店
- 吉野家
- 丸亀製麺
- CoCo壱番屋
- 一風堂
- 大戸屋
- 牛角
- ポポラマーマ
- すき家
- リンガーハット
- つぼ八
などなど
その他にもインドネシアで食べれる日本食店はたくさんあります。
インドネシアでの住居は?家探しは?
移住の時に気になるのが「家探し」です。インドネシアで家を借りるのって、あまりイメージが湧きづらいと思います。実は日系企業が運営をしている不動産仲介会社もたくさんあるので、インドネシアで家を借りるのはすごく簡単です。
インドネシア人はコスと呼ばれる寮とかシェアハウスとかに住んだりしますが、さすがに日本人にはハードルが高いので、アパートメント(日本でいうマンション)に住むのがおすすめです。
ほとんどのマンションにはセキュリティもいますし、なんとプールやジムなんかもついています。アパートによって賃料の差がかなりあるので一度、不動産仲介に相談してみるといいと思います。
インドネシアの家探しに関しては「インドネシアの住まい事情!物件の種類からチェックポイントまで解説」を参考にしてみてください。
こんな人におすすめな移住先
インドネシアは島国な為、どこかのほほんとした気質があります。時間に囚われずにゆっくり過ごすには最高の国かもしれません。
また、今度の経済の発展を考えると世界からも注目度は高く、たくさんの外資系企業がインドネシアに進出をしています。その注目度は東南アジアで一番です。
ビジネスチャンスを掴む為にインドネシアに住んでみるのもいいかもしれません。
移住先おすすめエリア
多くの魅力があるインドネシアですが、住むエリアによって民族や習慣も異なります。日本人がインドネシアで住みやすいエリアを紹介していきます。
大都会の「ジャカルタ」
高層ビルや高級コンドミニアムが立ち並ぶインドネシアの首都であり最大都市のジャカルタ。インドネシアは発展途上国のイメージがありますが、ジャカルタに来ると巨大モールもたくさんあって既に大都会になっている光景に驚きます。
日本では高価な「ゴルフが毎週気軽に楽しめる」「スパやマッサージが安い」「メイドやドライバーが安く雇える」など、少し優雅な生活を送る事ができます。本当に至れり尽くせりの生活ですね。
有名リゾート地の「バリ」
きれいなビーチ、神秘的な自然、独特の文化など世界中の人が訪れる有名リゾート地です。ジャカルタとは違って街に出ると色々な国の人を見かけます。バリ島はヒンドゥー教の人が多く、イスラム教の人が多いジャカルタとは違った文化を見る事ができます。
一度、旅行でバリを訪れてからバリの虜になって移住する人も多く、日本人にも人気の移住先です。元プロ野球選手の新庄選手もバリに住んでるの知ってました?新庄選手もバリの虜になってしまったみたいです。
インドネシア移住のデメリット
ここまでインドネシアの素晴らしい魅力や移住のメリットを紹介してきましたが、当然、デメリットもあります。
渋滞が凄い・・・
インドネシアでは交通整備が整っていない為、車の渋滞が凄い国です。電車はあるのですが、日本の電車のような便利さはまだ無く遠方の人向けになります。地下鉄に関してはまだ開通もしていません。
インドネシアの首都ジャカルタでは緑のヘルメットを被ったGO-JEKのバイクで溢れています。
2019年には地下鉄が開通する予定なので、徐々に渋滞も少なくなっていくと思われます。
蚊が多い・・・
インドネシアでは蚊の数が凄いです。外でご飯などを食べているとかなりの確率で蚊に刺されます。大自然で育った蚊なので、日本の蚊より凶暴です。
特に雨季が始まる10月頃には感染者が増える傾向があります。
蚊に刺されるだけならまだマシですが、インドネシアではデング熱が流行しています。
デング熱にはワクチンがないので蚊に刺されない事が重要です。外出する際は蚊よけスプレーや肌の露出を避けて対策が必須となります。
英語が通じない
インドネシアでは英語が母国語ではないので、日常の生活ではほとんど英語は通じません。少し高めのレストランに行くと英語で対応してくれる店もあります。
インドネシアにも英会話教室はあり英語を学ぶ事は出来ますが、英語を目的としたインドネシアの留学などはオススメしません。
しかし、インドネシア語は世界で一番覚えるのが簡単な言語と言われています。インドネシアは今後も東南アジアの中でも特にビジネスの発展が期待されるので、インドネシア語を覚えてしまうとビジネスチャンスが広がるかもしれませんね。
インドネシアで注意すること
治安(ひったくり・スリ)
観光客を狙ったスリやひったくりが多いです。肩からかけるバッグや手に持ったスマートフォンなどはひったくりに狙われやすいので、バッグはリュックサックにしてスマートフォンなどの持ち歩きもやめましょう。
バスで移動をする人はほとんどいないと思いますが、バスの中でもスリに合う人が多いのでバスでの移動を避けてタクシーで移動しましょう。
病気
衛生環境が決していいとは言えません。特に初めてインドネシアに来た人はお腹を壊すことが多いです。
特に気をつける病気・感染症
- デング熱
- マラリア
- A型肝炎
- B型肝炎
- 腸チフス
- アメーバ赤痢
- 下痢・感染性胃腸炎
左手
インドネシアの文化として左手は不浄の手とされています。左手で握手をしたり物を渡す行為は失礼に当たります。必ず何か物を渡したり握手する時は右手を使いましょう。これはイスラム教もヒンドゥー教も同じです。
ジャカルタのトイレは基本的にはトイレにトイレットペーパーが置いてありますが、ちょっとジャカルタを離れると右手に桶に水を入れてお尻にかけ左手を使ってお尻を洗います。衛生的にもよろしくないのです。