フィリピンに移住

フィリピン移住!ビザ条件やメリット・物価事情・家探しまで徹底解説

「フィリピン移住を考えている。でも移住初心者なので、ビザの問題や移住のメリット・デメリットをあらかじめ知って、移住に失敗しないようにしたい。」と考えているあなたへ。

そこで今回は、フィリピン移住について詳しくご紹介。ビザの種類や条件をはじめ、移住のメリット・デメリット、さらにはおすすめの移住先まで幅広くピックアップしました!この記事を読んで、より快適なフィリピン生活を送りましょう!

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フィリピン移住にはどんな方法があるの?

フィリピン国内の駐在員として働く

フィリピン移住においてもっともポピュラーな方法です。首都マニラには日系企業が多く、駐在員として期間限定で働いている人もたくさんいます。

移住できるのはもちろん、会社に入ると保障も手厚くなるので、住みやすさも向上します。

しかし会社によっては、住む場所の制限、行ってはいけない場所が決められているなど、制約がある場合もあります。また日系企業だけでなく、中国などの海外企業の駐在員として働く人もいます。

フィリピン国内での現地採用で働く

日系企業ではなく、フィリピンの企業に雇用される形で移住する方法です。福利厚生についてはフィリピン人と同じであることが多いですが、日系企業と比べて、生活における制約がないので、自由度は高くなります。

逆にいうと自分で全てを解決しなければなりませんが、みずから意思決定ができる人は現地採用の方が向いているかもしれません。

フィリピンの永住権を取得する

文字どおり、永住権を取得する方法です。永住権を取得するには、「リタイアメントビザを取得する」もしくは「フィリピン人と結婚する」のどちらになります。

リタイアメントビザに関しては、意外とハードルが低いので、人気度も高いです。(後に詳しく解説します)

長期滞在できるビザの種類と条件は?

観光ビザでの滞在はどのくらい?

観光ビザを使えば、労働する必要なく、のんびりと観光気分で「プチ移住」が可能です。フィリピンの観光ビザは、59日間の滞在が可能となっているので、この期間にフィリピンの国を回って、移住慣れしておくのも良いかもしれません。

一般労働ビザ(9G)

フィリピン国内で働く場合に取得できるビザです。条件によりますが期限は1~3年で、発行までに数ヶ月を要します。

ビザ取得が間に合わない場合は、申請中に「PWP(仮就労許可証)」を申請することでフィリピンでの就労が可能です。

ただ、一般労働ビザは、出国するごとにお金がかかるので要注意。

経済特区ビザ(PEZA)

フィリピン国内にある「PEZA」という経済特区で働く場合、その従業員が取得できるビザです。PEZAに登録している企業で働くと、さまざまな優遇措置を受けられます。

特別永住権査証(SRRV)

35歳から取得することができるリタイアメントビザです。35歳という若い年齢で取得できることから、日本人をはじめ外国人まで人気のあるビザとなっています。

条件はやや複雑になっており、「フィリピン退職庁が指名した銀行に半年間の定期預金」をする必要があります。預金額は、申請者の年齢によって変わります。

また、特別永住権査証でフィリピンに移住した場合、外国人就労許可証を取ることで、フィリピンで働くことも可能です。加えて、配偶者もしくは21歳未満の子供を2人までであれば同伴でき、フィリピンで教育を受けることができます。

結婚用・永住移住査証(Mon-Quota Immigrate Visa)

文字通り、フィリピン人と結婚することで取得可能なビザです。このビザには、結婚した初年度から取得できる仮永住の「13A」と、2年目以降に取得できる「13B」の2タイプがあります。

結婚用・永住移住査証を取得すれば、離婚しない限り、永久的にフィリピンに住むことが可能です。

バリックバヤン査証(Balik-Bayan Visa)

バリックバヤン査証は、又の名を「結婚用一時滞在査証」ともいわれており、フィリピン人と結婚しているものの、先ほどの「結婚用・永住移住査証」を取得していない外国人が申請できるビザです。

入国するときに、配偶者であるフィリピン人と同伴で入国することが条件です。滞在可能期間は1年となっています。

ロングステイ査証(SRVV)

あまり一般向けではありませんが、フィリピン国内に住居を所有している人が取得できるビザです。

条件は、「コンドミニアムなどの居住をフィリピン国内に所有する人」もしくは「フィリピン退職庁が指定した宿泊施設に宿泊する人」です。滞在可能期間は1年となっており、更新はできません。

フィリピン移住のメリットとデメリットは?

メリットは?

日本からアクセスしやすい

フィリピンは、東南アジア諸国のなかでも、特に日本からのアクセスが良好です。フィリピンの首都マニラまでは直行便で約5時間で行くことができます。

また時差もたったの1時間なので、時差ボケすら心配もありません。ストレスなく一時帰国もできそうですね。

料理の味付けが日本人好み

先ほども言ったように、フィリピン料理は、日本食とよく似ています。醤油やオイスターソース、ケチャップで味付けする料理が多数あるので、日本人の口によく合いますね。

移住において「料理が口に合うか」は重要なポイントのひとつです。食事は毎日するわけですから、料理が口に合わないとストレスが溜まってしまいます。

年中を通して暖かい

フィリピンは年中を通して暖かいので、居心地が良いですね。もっとも暑くなるのは4~5月ごろの乾季で、約40度に達する日もありますが、空気がカラッとしているので比較的快適です。

日本のようなジメジメした暑さはありません。年間を通して、20度を下回ることはないので、基本的にラフな格好で過ごせます。

物価が安い

今では経済発展がめまぐるしいフィリピンですが、まだまだ物価は安いです。だいたい日本の3分の1ほどの物価で生活することがあります。

高級住宅街に住めば、物価も日本と同じ水準になってしまいますが、アパートやコンドミニアムを借りての庶民的な生活であれば、かなりコストは抑えられるはず。

食費や日用品も、日本に比べると破格です。

デメリットは?

治安が良くない

フィリピンの治安は、タイやマレーシアと比べると良くありません。夜も基本的には出歩かないほうが良いでしょう。

スリやひったくり、詐欺、睡眠薬を食べ物や飲み物に入れて飲ませ、その隙に物を奪う「睡眠薬強盗」と呼ばれる事件もあるので、細心の注意が注意が必要です。

お金の管理はきちんと行いましょう。

衛生面が安心できない

発展途上国なので、生水が飲めなかったり、水回りが不衛生だったりします。

日本のように生活インフラが完璧に整っているわけではないので、多少は我慢が必要になりますね。

水回りが不衛生だと、気づかぬうちにストレスが溜まることもあるので、アパートを借りるときは要チェックです。

フィリピン移住で失敗するケースは?

思っていたよりもお金の減りが早い

フィリピンに限らず、日本から東南アジア諸国へ長期滞在するときに注意したい例です。たしかにフィリピンは物価が安いのですが、「物価が安いんだからリッチな暮らしをしても大丈夫」と考えてしまうと、移住に失敗します。

日本食レストランや、良いアパートやコンドミニアムは日本と同じ物価水準なのです。良い暮らしをしようと思えば出費はかさみます。

できるだけ早い段階で現地の生活になじんで、節約を考えておくのが得策でしょう。

災害が多く生活にストレスを抱える

フィリピンは、日本と同じように「災害の多い国」として知られており、毎年10個以上もの台風が訪れます。

ただ家にいれば問題ありませんが、重要なのは「災害が去った後」。日本のようにインフラが整っていれば街の回復も早いですが、フィリピンだとそうはいきません。水道や電気が止まったり、復旧までに時間がかかったりして、不便な生活を送ることもあります。

それらがストレスになり、移住の理想と現実のギャップを感じてしまうことも少なくありません。

日本のように楽しめる娯楽がない娯楽がなくて移住に飽きてしまうパターン。フィリピンの娯楽といえば、ゴルフやマリンアクティビティ、カジノ、食べる事くらいです。

日本のように室内で楽しめる娯楽が充実していないので、すぐに飽きてしまう人も少なくありません。移住する前に「娯楽が少ないこと」を知っておくことと、それから移住後に「いかに早く現地での楽しみ方を見つけられるか」が大切です。

フィリピンのおすすめ移住先5選

大人気リゾート「セブ」

言わずと知れたフィリピンの名所「セブ」。リゾート地として人気を集めていますが、移住先としてもオススメです。

白い砂浜とエメラルドブルーに輝く海…そのオーシャンビューの美しさはもちろん、程よく栄えたセブ中心部ではショップもも充実しています。

人が多く集まることからコンドミニアムの建設も急ピッチで進められており、かつ価格もマニラほど高くありません。日本人向けの求人も多いので、働き口にも困らないはずです。

フィリピンの首都「マニラ」

フィリピンの首都マニラ。フィリピン経済の中心とだけあって、居住地やショッピングやレストラン、すべてにおいて充実しています。

地方と比べると物価は高いですが、多彩なエンターテイメントが揃っているので退屈することはないでしょう。レストランも、日本食のみならずイタリアンやフレンチなど多国籍。飽きることなく移住生活を楽しめるはず。

日本色の強い都市「日本人バコロド」

フィリピン中央部にあるビサヤ地方の都市「バコロド」。空港に着くやいなや、一面に広がるさとうきび畑が特徴的な場所です。

人口は約50万人で、日本人や韓国人向けの英語学校が多いことから、留学生が多く滞在しています。そのことから、日本人が経営しているお店も多いので、現地でのコミュニケーションへの安心感は強いですね。

また中心部から車で1時間ほど行けば、「マンブカル」と呼ばれる天然温泉もあります。日本風な施設がたくさんあるので、まるで「ここは日本か!?」と思うほどの都市です。

物静かで居心地の良さも◎「ドゥマゲッティ」

東ネグロス島にある約1万人ほどのコンパクトな都市「ドゥマゲッティ」。数々の大学が集まる学園都市として知られ、周辺に多くのダイビングスポットが点在することでも有名です。

物静かで落ち着いた雰囲気が魅力的で、居心地の良さもピカイチ。

美しい海はもちろん、歴史的建造物もあるので街散策にも飽きません。のんびりと過ごす移住先としてオススメしたい地ですね。

都会すぎず田舎すぎない”ちょうど良さ”にハマる「イロイロ」

パナイ島にある約40万人の古都「イロイロ」。スペイン統治以前の13世紀ごろに貿易港として栄えたイロイロですが、又の名を”愛の街”とも言われています。

都会すぎず田舎すぎないのんびりとした雰囲気が魅力的で、年に一度開かれるビッグイベント「ディナギャン・フェスティバル」も必見!色鮮やかな衣装を身にまとったダンサーの踊りを間近で見られず。

またパナイ島の北には、ダイビングの名所として知られる「ボラカイ島」があり、イロイロからボラカイ島行きの港まで、直通バスが出ています。

フィリピン移住で失敗しないために

フィリピン移住するためのビザ条件や移住のメリット・デメリット、さらにはおすすめの移住先まで幅広くご紹介しました。

いかがでしたか?

一見ハードルの高そうなフィリピン移住ですが、しっかりとビザ条件を調べれば、そこまで難しくはありません。生活面においても、あらかじめ体験談や現地情報を調べておけば、失敗するリスクも減らせますよ。

フィリピン移住には、もちろんデメリットもありますが、ほどよく都会で海に囲まれた地での生活は、意外とハマりますよ。

あなたのフィリピン移住がより良いものになるよう祈っています!

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