多くのインドネシア移住している日本人はインドネシアの生活にストレスを感じています。「インドネシアのストレスの原因ってなに?」「インドネシアでストレス解消できるの?」など、インドネシア移住前にこういった疑問を抱いている人も多いと思います。
この記事ではインドネシアのストレスの原因から解消方法を紹介していきます。
インドネシアの移住方法に関しては「インドネシアの移住方法!ビザ条件やメリット・物価事情・家探しまで徹底解説」の記事で詳しくまとめています。
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インドネシアの生活環境は?
インドネシア経済が発展し治安などはよくなってきています。今後も発展が見込める国として注目されていますが、まだ渋滞、スリ、交通事故など日本に比べるとたくさん注意をする必要があります。
また、イスラム教色が強く、文化や食など日本と根本的に違うところは多いです。例えば「イスラム教の人が行う1日5回のお祈り」「豚は食べない」「アルコールは飲まない」など、日本人からはあまり想像がつかない生活環境でしょう。
その他にもジャワ人、スマトラ人、バリ人など約300の民族が住んでいるので町などよって雰囲気や風習も全く異なります。
インドネシア生活のストレスの原因って?
日本の文化や生活環境に違いがあるインドネシアですが、実際にインドネシアに移住をしている人たちはどんなことにストレスを感じているのか?を紹介していきます。
世界最悪の交通渋滞
インドネシアの首都ジャカルタは世界でも渋滞が酷い事で有名です。車やバイクしか移動手段がないので、インドネシアの生活に渋滞は絶対に付き物です。特に雨季の時期はいたるところで洪水が起きるので渋滞がより一層酷くなります。
時には車で30分の移動距離でも渋滞が酷い時には2時間以上かかったりすることもあるので、約束した時間に着かないなんて事も少なくありません。
時間に正確な日本人の性格だと、渋滞が原因で時間通りにならないことから、ストレスが溜まってしまいます。
とにかく歩くのが遅い
インドネシア人はとにかく歩くのが遅いです。走ってるインドネシア人を見た事がある人はほとんどいないです。日本人が慌てて走ってるのを見て、笑ってるインドネシア人もいるくらいです。
モールや歩道などでは、ゆっくりゆっくりと複数人で横に広がって歩くので、追い抜く事もできません。
インドネシア人は後ろがつっかえてるなんて事は全く気にならないんです。
なぜこんなに歩くのが遅いのか?理由は全くわかりませんが、周りに気を遣う日本人の性格からすると全く周りに気を遣えない行動に思えてストレスが溜まります。
レジが混んでるのに携帯をイジる
インドネシアのスーパーやコンビニのレジの混み具合は異常です。ちょっとコンビニで買い物をする時も10分以上並ぶなんて事もあります。周りに従業員はたくさんいるのにレジが一つしか稼働してなかったり、ツッコミどころはたくさんあります。
日本人だと喋ってる暇があったら早くお客さんの対応をして欲しいと思うかもしれません。
サービスレベルが高い日本と比べるとインドネシアのフレンドリーな対応はストレスと見えてくるかもしれません。
娯楽・エンターテイメントが少ない
インドネシアの娯楽は少ないです。娯楽といえば日本よりも安いゴルフやスパくらいしかありません。
ジャカルタではたくさんのショッピングモールが存在しています。ショッピングモール毎に出店しているショップが違えばいいんですが、ほとんどショッピングモールで同じショップが出店してるので買い物もすぐに飽きると思います。
男性だと夜に娯楽街のブロックMで日本食とお酒を楽しんでから、お姉ちゃんがいるカラオケに遊びに行く人もいます。
インドネシア生活の最初の時は楽しいかもしれないですが、どれも同じ事の繰り返しなのでインドネシアの生活のマンネリ化する人も少なくありません。
異なる宗教観
インドネシアはマレーシアと違い、様々な宗教の信仰が認められている多宗教国家になります。多宗教なので生活ではそれほど支障がないと思われますが、実際にインドネシアに生活をしてみるとイスラム教以外の選択肢は少ないように感じます。
宗教に関する事は非常にセンシティブな事が多いので気にしないに越した事はないのですが、インドネシア人口の約90%がイスラム教なので暮らしをしているとイスラム文化を避けて暮らすことは不可能です。
イスラム教の主なルール
- 1日5回お祈りをする
- 豚肉を食べるのはダメ
- アルコールを飲むのはダメ
- ラマダン(ラマダーン)時期の断食
無宗教の日本人からすると少し理解するのが難しいかもしれません。
仕事をしない・サボる
インドネシアに暮らしているほとんどの日本人は海外駐在員になります。当然、日本の本社からの目標を掲げて仕事をしているはずです。
そんな日本人の頑張りを無視するかのようにインドネシアのローカルスタッフは仕事をサボってしまう傾向があります。もちろん中には優秀なインドネシア社員もいます。ただ、数はかなり少ないと思います。
頼んだ仕事も何もやってない事なんて日常茶飯事です。納期なんて概念はありません。
日本の本社からインドネシアのローカルスタッフの働き方は理解されず、仕事に関しても他の東南アジア国に比べると業績が伸び悩む為、ストレスを抱えてしまう駐在員の方も多くみかけます。
汚いところが多い
インドネシアのローカルの屋台なんかではハエが飛び回りご飯などにも止まってきます。料理する時に使っている油だって何日変えてないのかわかりません。
使い終わったお皿はバケツに入ったドブ水で現れたりしています。不衛生な環境からお腹を壊し一日中トイレに籠りっぱなしなんてことも。
意外にストレスにならない事
食生活
インドネシア料理はたくさんの種類があり、どれも美味しく食べることができます。有名なインドネシア料理だと焼き鳥にピーナッツソースをつけて食べる「サテ」やインドネシアの焼き飯「ナシゴレン」などなど。
その他にも中華レストランやイタリアンなどいろいろな国の料理も楽しむことができるので食にはそれほど困らないです。
食材の種類は少ないですが日本食スーパーもあります。時間があれば家に帰って料理するのもいいかもしません。
言葉の違い
インドネシア語は「世界で最も簡単な言語の一つ」と言われており、アルファベットで日本人でも読みやすく覚えるのも簡単です。
ローマ字読みに近い単語が多いのも日本人が簡単にインドネシア語を習得できる理由かもしれません。
それこそ最初はわからない人が多いと思いますが、3ヶ月間もインドネシアに滞在すればなんとなく話せたり理解できたりしてきます。
海外の駐在員も日常生活ではインドネシア語を使っている人がほとんどです。
インドネシアでのストレスには要注意
インドネシアでは外人が直接医療行為を行うことは禁止されています。
心療内科もインドネシア人のせっかくインドネシア生活を決めたのに毎日起きる小さなストレスが溜まりに溜まって日本に帰国なんて事も少なくありません。
インドネシアでストレス解消方法
国内旅行を楽しむ
インドネシアには有名なリゾート地でもあるバリをはじめとする1万7千以上の島があるのでインドネシア国内の旅行はおすすめです。
世界中から旅行者が訪れる「リゾート地のバリ」は、ジャカルタから飛行機で1時間半もあればバリに着いてしまいます。サービスの質がジャカルタとは異なります。バリでリゾート気分を満喫する事でインドネシア生活のストレスも吹き飛ぶ事間違いなしです!
その他にもアウトレットモールで有名なバンドンや世界遺産でもボロブドゥール寺院があるジョグジャカルタなどインドネシア国内で旅行にいける場所はたくさんあります。
オンラインカウンセリングを受けてみる
インドネシアにいてもオンラインでカウンセリングを受けることができるサービスがあります。カウンセラーの中には海外生活をしていたカウンセラーもいるので、海外生活の辛さもわかってくれると思います。
インドネシアの生活で困ったことや悩みなど誰にも相談できないことを相談してみるのもおすすめです。
オンラインカウンセリングサービスに関しては「海外生活に疲れたときはオンラインカウンセリングを受けてみよう」の記事で詳しくまとめてるので参考にしてみてください。
思い切って日本に一時帰国
休みを使って日本に一時帰国するのもいいと思います。ちょっとインドネシア生活が辛い時やストレスを感じている時は我慢するより、一度日本に帰国してリフレッシュしてからインドネシアに戻ると不思議と元の元気な生活に戻れています。
日本に帰ろうと思えば7時間で帰れるので、深く考えるよりは思い切って一度日本に帰国するのもありだと思います。
インドネシアで生活する人へアドバイス
インドネシアは他の国に比べると宗教色も強く、理解ができない事もたくさんあると思います。インドネシアでストレスを溜めない為には、まずインドネシアを理解する事が重要です。
日本と文化が違うのは当然の事ですし、インドネシアの文化が急に変わる事はありません。
「やりたいこと」「成し遂げたいこと」など目標をしっかり持たなければ、インドネシアの生活はただストレスが溜まってしまうだけになります。
肩の力を抜いてインドネシア生活を過ごしてくださいね。