海外移住を検討している人にとって「仕事」は大きなハードルです。
「日本語しかできないけど仕事は見つかる?」「英語が話せなくても働ける職種が知りたい」「現地の日本人はどんな仕事をしているの?」こういった疑問を抱えている人も少なくありません。
今回は、日本語だけでも就ける仕事や、現地の日本人がどんな仕事をしているのか解説をしていきます。
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日本語しかできなくても海外で仕事はあります
海外で働くためには、語学力が高いに越したことはありません。ですが、実際のところ日本語のみで働ける仕事は増えてきています。
もちろん資格もいらず、女性でも働ける職種は多いため、日本語しか話せない人が海外へ移住するケースは多いです。海外移住はハードルが高いように思えますが、一歩踏み出せば意外と生活ができます。
英語ができなくても就ける職種5選
それでは、英語ができなくても就ける職種をいくつか紹介していきます。もちろん女性でも就ける職種も多いので、参考にしてみてください。
日本食レストラン
海外の日本食レストランでは、「日本語のみOK」という求人もあります。日本食のお店なら、英語が話せなくても問題ありません。お客様からクレームをもらうことも少なく、働きやすい環境が整っています。
また、調理の技術がある場合は、料理人として雇ってもらえる可能性も。最近では寿司の専門学校に通って、海外で寿司職人として活躍をしている人もいます。お客様とコミュニケーションを取りたい場合は、移住してから英語を始めても遅くありません。
就職するハードルも低い業界ですが、ハードな職場もありますので、しっかりと下調べをしておきましょう。
コールセンター
コールセンターは、海外移住する女性に人気がある職種です。東南アジアなどでは、日本の企業がコールセンターを設けているケースがあります。
オフィス内は日本語なので、海外で生活をしながら日本の会社に通うようなイメージです。海外移住をしていても「仕事は日本、プライベートは海外」という生活リズムになります。ただし、コールセンターなどはスキルがなくても働ける職場なので給料は安いです。
- 働いている人の中には、
- 仕事をしながら英語を勉強している
- 英語を勉強して現地企業への就職を狙っている
- 語学学校に通いながら働いている
上記のような人が多く、コールセンターは海外移住の第一歩として捉えている人も多いです。海外移住のハードルを下げてくれる職種なので、女性の方はチェックしてみてください。
日系企業の現地採用
海外の日系企業では、事務員や他の日系企業とやりとりをする営業職を募集していることがあります。基本的に日本語のみで仕事をするため、日本で会社員をするのとさほど変わりはありません。
ただし、英語ができると仕事の幅も広がるため、英語の勉強をしながら働いている人が多いです。まずは、求人サイトなどで募集があるか確認をしてみてください。
日本人向けのホテル業
海外では、日本人向けのホテルや日本人観光客が多く訪れる宿泊施設があります。そういった場所では、日本語ができるスタッフを募集しています。
また、日本人はサービス精神が旺盛なので、海外からの評価も高いです。日本人がスタッフにいるホテルは、日本人の集客が見込めるため積極的に採用を行っています。しかし、将来的には英語ができないとステップアップができません。
英語を勉強することを前提で就職をするならおすすめの職種です。
ツアーガイド
海外では、日本人を相手に現地の案内をするツアーガイドの仕事があります。日本語観光客が多い都市であれば、日本人ツアーガイドの需要が高いです。
ただし、歴史の勉強や観光客をまとめる力、緊急時の対応力が求められます。また、将来的には英語でガイドができるようにならないと、ステップアップができません。
日本語のみでも良いですが、英語を勉強することを前提で就職するのはありです。
英語ができれば仕事の幅が広がる
日本語のみでも働ける職種を紹介してきましたが、英語ができると仕事の幅がさらに広がります。世界では英語が主流なので、英語力を求めている企業が圧倒的に多いです。
また、英語ができると海外の日系企業にも就職することができ、給与のそれなりにもらうことができます。現地の人しか働いていない会社への就職も可能になるため、英語は勉強して損はありません。
まずは、日本語のみでもOKな会社に就職をして、空き時間に英語の勉強をすることをおすすめします。
持っていると優遇される資格やスキル
- 英語ができると仕事の幅は広がりますが、資格やスキルがあればさらに就職が有利になります。
- 営業
- 工場などの技術職
- IT関係
- 医療
これらの資格やスキルを持っていると、海外企業でも優遇されます。特に東南アジアでは日系企業の進出が多いため、資格やスキルを持った人が求められています。
もし、資格などを持っている人は、スキルを生かした職種はないか調べてみてください。
英語を学びながら働ける企業もある
海外移住者が多い都市では、英語を学びながら仕事ができる会社もあります。昼間は日本語のみの仕事をして、アフターファイブに語学学校や会社併設の教室に通えるケースも。将来的を見据えて、英語学習ができる会社に就職をするのも手でしょう。
海外で仕事を探す前にチェックすべきこと
海外移住をして仕事を始めたいと計画をしている人も多いです。しかし、海外の仕事を探す前にチェックすべき点がいくつかあります。
宗教を理解しておく
海外へ住むということは、様々な宗教を理解した上で生活する必要があります。特に海外移住者が多い地域では、様々な宗教を持つ人が生活をしているので注意が必要です。
- お酒と豚肉が禁止のイスラム教
- 牛を神聖なものとして扱うヒンズー教
- 食べ物のルールが厳しいユダヤ教
他にも多くの宗教があるため、仕事をする同僚や周りの友人に配慮しなければなりません。多民族が住む国のスーパーでは、豚肉が購入できないイスラム教専用のレジがあります。
店員もお客さんもイスラム教で、豚肉を触らないように配慮したシステムです。間違えても豚肉を持ってそのレジに行かないようにしてください。
また、宗教上の理由で会社を休んだり、思わぬ行動を取ったりする人もいるので、他の宗教を受け入れる覚悟が必要になります。
仕事の価値観を理解する
国によって仕事に対する価値観が異なります。仮にインドネシアやマレーシアで就職をするのであれば、現地の価値観に従って仕事をしなければなりません。
基本的に海外では、プライベートや家族、友人を優先することが当たり前なので、日本人には少し慣れない場面も多いです。日本人は働くことが当たり前と考えるあまり、現地の同僚と衝突してしまうトラブルが絶えません。
- 仕事が終わっていないのに定時で退社する
- 職場に子供を連れてくる
- 鼻歌を歌いながら仕事をしている
- 友達と遊ぶために休暇を取る
日本人にとっては考えられないことですが、現地では当たり前という場合があります。海外で働くのであれば、現地の働き方を尊重して仕事に取り組まなければ、反感を買ってしまいます。
ただし、日本よりも緩い働き方の国が多いため、のんびり働きたい人にとってはいい環境でしょう。
将来的に英語が必要か調べる
日本語のみの仕事でも、将来的に英語が必要なのか調べておく必要があります。
例えば、コールセンターで就職をしてもずっと電話業務というわけにはいきません。立場が上になれば、英語を話す現地スタッフに指導をしたり、英語を使う業務が発生する場合もあります。
まずは、立場が上の人がどんな仕事をしているのか、将来的に英語が必要になるのか聞いてみてください。中には、英語を勉強しないと出世できない企業や、英語ができないと将来的に辞めざるおえない職種もあります。事前に下調べをしてから就職先を選ぶようにしましょう。
短期滞在で現地を知る
海外移住者の中には「こんなはずではなかった」と言って帰国する人もいます。帰国する人の特徴は、事前に滞在をしていない人達です。海外移住に憧れていざ暮らし始めてみると、想像していた生活と違うのでストレスが溜まってしまったというわけです。
- 食事が合わない
- 現地の文化が受け入れられない
- 生活費が意外と高かった
上記の理由で日本へ帰る人がいます。特に「生活費が意外と高かった」と感じる人は多く、移住の妨げになるケースも少なくありません。現在、移住先として人気のマレーシアは物価も安く、日本人には暮らしやすいように思えます。
しかし、日本語のみの仕事は給与が低く、生活が苦しいという人は多いです。実際に、マレーシアに住む日本人の多くが、シェアハウスなどの共同生活を送っているのが事実。
まずは、短期で滞在をしてみて「どのくらい生活費がかかるのか」「現地の生活に慣れることができるか」を確かめてみてください。
福利厚生で仕事を探してみる
何かとお金が必要な海外生活。できるだけ支出を抑えて生活を安定させたいですよね。そんな時は、福利厚生で会社を選ぶのもありです。
会社によっては
- 家賃補助
- 車の支給
- 帰国手当
- などの福利厚生が手厚い場所もあります。
特に家賃に関しては、生活費の大部分を占めるため補助があると非常に助かります。
先ほども、生活が苦しくてシェアハウス暮らしの人が多いと話しましたが、家賃補助や会社の住宅があるだけで生活の質は向上します。
就職先を調べる際は、福利厚生に注目をして仕事探しをしてみるのもいいでしょう。
まとめ
英語ができなくても就職ができる会社は増えてきました。まずは、海外移住のファーストステップとして日本語のみの仕事に就くのもありです。それでは今回の記事を参考に、海外就職の方法を模索してみてください。